ビームスは、8月28日に国立 代々木競技場第二体育館で開催された運動会「ビームスポーツフェスティバル」の中で、けん玉競技「とめけん」のギネス世界記録を達成した。「とめけん」は、けん先の部分に玉を刺してキャッチする技術で、今回ビームスのスタッフ737人が挑戦し、568人が「とめけん」に成功した。これまで「とめけん」のギネス世界記録は、2013年10月に長崎市・山里小学校の小学生が達成した248人が最高で、大幅に記録を更新した。
今回の挑戦は、東日本大震災の被災地復興支援プロジェクト「KENDAMA TOHOKU」の認知度向上を目的に行なったもの。「KENDAMA TOHOKU」は、ビームス創造研究所と、ヤフーの運営する「復興デパートメント」が立ち上げたプロジェクトで、企画のディレクションは、南馬越一義・ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターが務めた。「ビームス」は、東北各地の工房やメーカーと、宮藤官九郎、伊賀大介、「ミナ ペルホネン」、「ストリーマーコーヒー」らのデザインをコラボレートし、けん玉やその周辺雑貨を開発し、今年5月から「ビーミングライフストアbyビームス」19店舗と「復興デパートメント」で販売している。
南馬越一義・ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターは「(ギネス世界記録を達成できて)めちゃめちゃ嬉しい。東日本大震災から3年が経ち、復興支援のマインドが薄れていると感じるが、今回のギネス世界記録達成によって復興支援のことを再認識してもらえることを願います。チャリティとしてではなく、ビジネスとして『KENDAMA TOHOKU』を成功させたい」とコメント。「とめけん」に成功したかとの問いに、「練習ではうまくいっていたのだが、本番では失敗してしまった。プレッシャーに弱いんです(笑)」と答えた。
また、設楽洋・ビームス社長は「1ヵ月前からスタッフ全員にけん玉を配布し、練習するように大号令をかけた。スタッフが仕事の合間を縫ってけん玉を練習してギネス世界記録を達成できたこと、そしてギネス世界記録達成によって東北の地場産業振興に光を当てられることが最高に嬉しい」と語った。