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アルタビューティ通期決算は予想を下回る 新CEOは、「直面している課題は認識している」

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  • ケシア・スティールマンCEOによる新戦略

大手化粧品小売店のアルタビューティ(ULTA BEAUTY)の2025年1月期決算は、売上高が前期比0.7%増の112億9500万ドル(約1兆6829億円)、営業利益が同6.7%減の15億6400万ドル(約2330億円)、純利益が同6.9%減の12億100万ドル(約1789億円)だった。同社は24年に初めてマーケットシェアを落とし、売上高は中期経営計画を下回っていると発表。一方で第4四半期の売上高はアナリストらの予測を上回ったため、株価は上昇した。25年1月に最高経営責任者(CEO)に就任したケシア・スティールマン(Kecia Steelman)は、激化する競争化での新戦略を発表した。

ケシア・スティールマンCEOによる新戦略

スティールマンCEOは、「我々が直面している課題は認識している。外的要因と内的要因によるものがある」といい、特に小売業者が新しいツールやプロセスを導入する際の課題を挙げる。「目の前のチャンスを確実につかむためには、これまでの運営方法を変えなければならないことは明らか。全てのアクションの中心にお客さまを据え、より迅速に行動し、戦略的に投資し、事業の最適化を図る」と述べる。より多くの独占製品を取り扱い、デジタル機能を最適化し、コストを削減することを目指す。

「第1にブランド構築やパーソナライゼーション、デジタル化の加速。第2にウェルネスや同社がキュレーションするECサイト『アルタビューティ マーケットプレース(ULTA BEAUTY MARKETPLACE)』、国際展開などを含む高成長が期待できる新規事業の拡大。第3に働き方を最適化し、優先課題に沿ってリーダーを戦略的に配置することで、将来に向けた基盤を再編成する」。ケリー・マホニー(Kelly Mahoney)を最高マーケティング責任者(CMO)に起用するなど、経営幹部の改革もすでに始めている。またモニカ・アルナウド(Monica Arnaudo)最高マーチャンダイジング責任者の退任に伴い、後任を探している。

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