良品計画グループのMUJI U.S.A.(嶋崎朝子・社長)は11月20日、ニューヨークに旗艦店をオープンした。場所は5番街475番地で、ニューヨーク公立図書館の向かいに位置する。1階と地下1階がある店舗の売り場面積は1095平方メートルで、米国最大店舗となる。
1階には、自分好みのフレグランスを作ることができる"アロマ ラボ(AROMA LAB)"を設け、併設する"MUJIファウンド(MUJI FOUND)"スペースでは無印のデザインチームが世界各地から選んだデザイン性の高い製品が展示してある。同店舗では、スペインのバスク地方をテーマとした作品が第1コレクションとして登場する。
また、店内には購入したアイテム(テキスタイル品のみ)を好きなモチーフでカスタマイズできる、ミシン(刺しゅうマシーン)を集積したステーションを完備する。洋服やアクセサリー、ナプキン、ホームインテリアなどに、300種を超えるモチーフから好みのデザインを選んで自由にアレンジできる。同店ではニューヨークにちなみ、街を象徴するタクシーや自由の女神像、ハンバーガー、(アメリカ自然博物館をイメージした)恐竜の化石のモチーフがそろう。また、イニシャル入れは1文字3ドル(約366円)でその場で施すことが可能。
さらに、同店にはアメリカにある全11店舗の中でも一番の品ぞろえを誇るアパレルセクションが登場。アメリカでは初めて、子ども服の他、オーガニックのニットウエアやタートルネックをそろえる。また、日本の文化やデザイン、料理に関する本を多く取り扱うのもアメリカでは同店のみだ。プラントアーティストの川本 諭が手掛ける「グリーンフィンガーズ ニューヨーク(GREEN FINGERS NEW YORK) 」と提携し、植物を販売するのも初の試みだ。嶋崎社長は、「『無印良品』は、商品が全てではないということを、こういったサービスを使ってこの店舗で伝えたい。ウエア、フード、インテリア、スキンケア、家庭用品など、幅広いセレクションをそろえている」と語った。
メーンフロアにはニューヨークの人気カフェ「カフェ グランピー(CAFE GRUMPY)」が監修するコーヒーバーも登場する。その他ドリンクやスナックを販売する。
同社によると、来年にニュージャージーに新店舗をオープンする予定だ。また、ボストンも検討しているという。