ファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」は、1月8日から、パリジャン・シックの代名詞でありファッションアイコンであるイネス・ド・ラ・フレサンジュとのコラボレーションラインの2016年春夏コレクションを発売した。ユニクロ銀座店では、12階にポップアップストアをかまえ、フルラインナップをそろえてシーズンテーマを明確に提案している。
2016年春夏コレクションのテーマは、サファリのエッセンスが詰まった"ボヤージュ"、古き良き時代のテニスクラブやスポーツでのワンシーンを思い起こさせる"ル・スポーツ"、イネスのオーソドックスなジャケットスタイルを細部までこだわって完成させた"ユニフォーム"の3つだ。"ボヤージュ"ではキービジュアルでも着用しているヘビーリネンジャケット(7990円)が打ち出しアイテムとなる。"ル・スポーツ"で展開するコットンリブブルゾン(5990円)は毎シーズンの定番アイテム。"ユニフォーム"では、襟元にフリルをあしらった丈が長めの立体的なスタンダードカラーシャツ(2990円)と、水色で作られたコードレーンのジャケット(7990円)とパンツ(3990円)のセットアップもそれぞれ特徴のあるアイテムだ。"ル・スポーツ"でも"ユニフォーム"でも活用できる、ジャケット好きなイネス初のニットジャケットのミラノリブジャケット(5990円)も登場。
キーカラーは女性を美しく見せるナチュラルなベージュのグラデーションとオリーブとイネスが愛するフェミニンなローズに加え、イネスのシグネチャーカラーであるネイビーが加わった。エレガンスでレフォートレスな要素を取り入れたコラボ第5弾となる今シーズンは全体的にきれいめな印象に仕上がった。
トレンドを意識した今年使えるアイテムは、30〜50代に固定ファンを多く持つブランドにとって、20代に向けた発信の表れでもある。ウエブサイト「ユニクロ オンライン」では、スタイリストの辻直子を起用し、コーディーネートを提案。オンラインストアでは売り筋ランキングで商品を紹介するなど若年層に訴求している。ランキング上位には、1位にダウンジャケット(6990円)、2位に春の素材を使用したリブボートネックセーター(3990円)、3位にイネスの定番といえるトレンチコート(1万4900円)が並んだ。
春夏シーズンを通して全82型展開する。現在の販売中は、春のアイテムのみで全体の6割で、夏アイテムは2月末から発売開始予定。全店では6型を展開し、フルラインアップをそろえる店舗は、銀座店、プランタン銀座店、新宿西口店、吉祥寺店、大阪店に加え、今シーズンから世田谷千歳台店、五反田駅TOC店の7店舗だ。
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