ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、米国のアルファ世代とJビューティの話。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月3日号からの抜粋です)
矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール
雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任
【賢者が選んだ注目ニュース】
美容やヘルスケア、ウエルネスの未来を形づくることをミッションとした米国シリコンバレーのグローバルシードファンド「イグナイトエックスエル(以下、イグナイトXL)」は、2014年の設立以来、これまで複数の新興美容ブランドにシード投資を行い、サポートを行っている。同ファンドの創業者でゼネラルパートナーを務めるクレア・チャン氏は昨今、10代前半のアルファ世代をとりこにする新興の化粧品ブランドを目の当たりにしているという。
特にその傾向が強いのが、投資先の一つでもあるイスラエル/ニューヨーク出身の起業家が19年に立ち上げた「バブル(BUBBLE)」だ。ティーンやプレティーンから「皮膚科医による開発で安全なスキンケアブランド」として知られている。シンプルながらポップなデザインで、スキンケアに興味を持つ10代やそれ以下の少女少年に対して啓発アプローチをしている。SNSマーケティングに強く、ウォルマートやターゲットなどの親子で手にとれる店舗で展開しており、親世代の納得度も高い。ちなみに、親の世代はミレニアルもしくは初期のZ世代だ。
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