オンワード樫山は、メンズの基幹ブランド「五大陸」で歌舞伎俳優の片岡愛之助(41)、尾上松也(28)、中村歌昇(24)、中村壱太郎(23)、中村隼人(19)の5人をアンバサダーに起用した広告宣伝を28日から開始した。ターミナル駅のデジタルサイネージや街頭ヴィジョン、新聞・雑誌のほか、同ブランドとしては13年ぶりのテレビCMも放映する。歌舞伎は「五大陸」のブランドアイデンティティである伝統、革新、継承という点で共通しており、またフレッシュな若手歌舞伎俳優は同ブランドの若返り策とも重なることから起用が決まった。28日午前に銀座の歌舞伎座で行なわれた発表会には5人がスーツ姿で登場。ドラマ「半沢直樹」で一躍人気者になった片岡愛之助は「着心地がラクで驚いた。特別な日も普段の日もスーツを着る機会が増えそう」と話した。
「五大陸」は1992年にデビューし、現在百貨店126店で約65億円(小売りベース)を売り上げている。今秋からはブランドを刷新し、ターゲット層を40代前後の団塊ジュニア世代に若返らせるとともに、国内外の有名生地メーカーと開発したオリジナル素材を多用するなど付加価値を高めた。2013-14年秋冬物で前シーズン比3割増の売上高を計画している。