アウトプットは「もう少々お待ちください!」なのですが、パリの出張では「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」のステファノ・ガリーチ(Stefano Gallici)=クリエイティブ・ディレクターにお話を伺いました。
他とは少し違うブランドで働く、少し変わった経歴の持ち主、なのかもしれません。「アン ドゥムルメステール」は現在、イタリアの名門セレクト、アントニオーリ(ANTONIOLI)の傘下。そしてステファノは当初、アントニオーリのプライベートブランドを手掛けるため組織に加わりましたが、このPBは新型コロナにより頓挫してしまいます。そんなとき、アントニオーリを手掛けるクラウディオ・アントニオーリ(Claudio Antonioli)は、マルセロ・ブロン(Marcelo Burlon)とダヴィデ・ドゥ・ジーリオ(Davide De Giglio)と共同出資して創設し、「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」のほか、「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」や「ヘロン・プレストン(HERON PRESTON)」などのブランドを擁したほか、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」のライセンス生産を手掛けた伊アパレル企業ニューガーズグループを離れます。おそらく絶好のタイミングで保有していたニューガーズ株式を手放したのでしょう。クラウディオは20年、「アン ドゥムルメステール」の大株主であったアン・シャペル(Anne Chapelle)最高経営責任者(CEO、当時)からブランドを買い取り、紆余曲折を経て23年、ステファノをクリエイティブ・ディレクターに指名しています。
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