松屋銀座と銀座三越、プランタン銀座は、現在開催中の「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」に合わせた「第6回ギンザファッションウィーク」(以下、GFW)を開幕した。期間は3月31日まで。今回は共通テーマを「GINZAを楽しもう!」とし、各店がそれぞれのサブテーマを設け、さまざまなイベントと共に銀座を盛り上げる。
松屋銀座は、日本の藍色に注目した「ジャパン・ブルー」がテーマ。「ナイジェルケーボン」のタンガリー生地を使用したスリーピースジャケット(3万9990円)、ハサミモチーフを施した「ミントデザインズ」のワンピース(3万6750円)など、藍の魅力を伝えるアイテムが55ブランド96アイテムで揃う。
銀座三越のテーマは「ギンザ レトロ モダン」。1960年代に流行したアイビールックや、銀座から誕生した「みゆき族」のスタイルにフィーチャー。ジャケットやスタジャンといった「ヴァン」のシグニチャーアイテムを並べた期間限定ショップをオープンする。「みゆき族」のキーアイテムであるリボンとヘッドアクセサリーに焦点を当て、現代風に解釈した「ネオみゆき族」を打ち出したアイテムもラインアップする。
GFWに2回目の参加となるプランタン銀座は「華やかに春の銀座を楽しもう!」とし、桜に着想を得たピンクや花柄を取り入れたアイテムを提案。鮮やかな花柄のペンシルスカートやパンプスを始め、ファッションや雑貨、食品などを約130ショップで販売する。
「前回までは、"北陸の合繊""ウール"など素材や産地を深堀りすることで、日本及び銀座のファッションを元気にするという考えだったが、消費者に伝わりづらいと感じていた。今回は、これまでやってきたことに対してのDNAが根底にありつつも、各店共に直観的に楽しめるコンセプトとなっている」と、三越伊勢丹銀座店・婦人子供特選宝飾営業部の右近一成セールスマネージャー。また、開幕日には各店が様々なイベントを開催。三越銀座では、初日にファッションショーおよび中島敏子「ギンザ」編集長がトークショーを行なった。中島編集長は「古くはモボ(モダンボーイ)やモガ(モダンガール)など、銀座は昔から新しいものや刺激が生まれる街。他のコレクションと比べ規模は小さいが、銀座のファッションの担い手である百貨店が先頭にたって、銀座らしく新しいことを始め、盛り上げてほしい」とコメントした。