コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は、傘下に持つパネライ(PANERAI)の新たな最高経営責任者(CEO)として、エマニュエル・ペラン(Emmanuel Perrin)=リシュモン ウオッチ部門責任者を任命した。4月1日付で就任し、ニコラ・ボス(Nicolas Bos)=リシュモンCEOの直属となる。
なお、同ブランドを2018年から率いてきたジャンマルク・ポントルエ(Jean-Marc Pontroue)CEOは、3月17日に自身のインスタグラムで退任を発表。その際、パネライはコメントを差し控えるとしていたが、今回の人事に伴い、同氏が4月1日付で退社することを明らかにした。
ペラン新CEOとポントルエCEOについて
ペラン新CEOは、リシュモンで33年にわたる経験を有している。同社が擁するヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)で9年近くキャリアを積み、10年に同じくリシュモン傘下のカルティエ(CARTIER)に加わった。さまざまな要職を歴任し、17年から現職。また、スイスの時計展示会「ウオッチズ & ワンダーズ(WATCHES & WONDERS)」の組織団体オート・オルロジュリー財団(Fondation de la Haute Horlogerie)のプレジデントも務めていた。
ポントルエCEOは、リシュモンで25年のキャリアを持つ。ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)のCEOを務めた後、18年に現職に就任した。同氏の今後については明らかになっていない。
パネライの歴史
パネライは、イタリア・フィレンツェで1860年に創業。時計の工房および販売店、専門学校を運営し、主にイタリアやエジプトの海軍に精密機器やテクニカルウオッチを提供していたが、1990年代から一般向け商品の製造および販売を開始した。97年にヴァンドーム・ラグジュアリー・グループ(VENDOME LUXURY GROUP、現リシュモン)が傘下に収めた。