ファッション

「ロエベ」がジョナサンの後任発表 「プロエンザ スクーラー」のジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデス

ロエベ(LOEWE)」の新クリエイティブ・ディレクターに、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」を立ち上げたジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)が就任する。2人は4月7日付で「ロエベ」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、先週退任を発表したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の後任を務める。メンズ、ウィメンズ、レザーグッズ、アクセサリーなど、全コレクションを統括する。2人は、自ら立ち上げた「プロエンザ スクーラー」のクリエイティブ・ディレクターを退任しており、「ロエベ」に移籍するのでは?と言われていた。現在の「ロエベ」の売上規模は、推定20億ユーロ(約3200億円)。その売り上げは、ジョナサンの時代で約7倍に拡大したと推計されている。

ロエベのパスカル・ルポアブル(Pascale Lepoivre)最高経営責任者(CEO)は、「第一に素晴らしいクリエイティビティと起業家精神を持ち合わせ、彼らの興味・関心はファッションの次元を超越していること、第二に2人とも温かくオープンマインドで、情熱あふれる人ばかりのブランドにフィットするという点で選んだ。2人のビジョンやクリエイションは『ロエベ』が築き上げてきたスタイルコードともマッチするし、将来が楽しみだ」と話す。2人はすでに活動の拠点をパリに移し、「ロエベ」の本拠地であるスペイン・マドリードにも早く訪れたいと話しているという。

一方のマッコローとヘルナンデスは、「『ロエベ』に加わることができて光栄に思う。ブランドは、我々と近い価値やミッションを有していると思う。ジョナサンが築き上げたチームと一緒に働くことを楽しみにしている。彼は、『ロエベ』を文化的なメゾンへと飛躍させた立役者だ」と語る。また、「ロエベ」が属するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOも、「2人が導くブランドの進化を楽しみにしている」と、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMH相談役も、「私は長い間、2人の折衷主義的なクリエイティビティと、クラフトへの情熱を評価し、彼らこそ次の『ロエベ』を導くにふさわしい人材と評価していた」とのコメントを出している。

2人は米ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業後、2002年に「プロエンザ スクーラー」を立ち上げた。今年クリエイティブのトップからは降りたものの、2人は以降も株主としてブランドビジネスには関与し続ける予定だ。

ニューヨークのファッション・シーンの雄としてヨーロッパのトップメゾンから注目されていた2人はLVMHと長年にわたり、傘下の主要メゾンのトップとして加わることについて話し合いを続けてきたという。彼らが「ロエベ」に加わるという話は、昨年10月から水面下で始まっていたと情報筋は語っている。

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