伊勢丹新宿店本館6階のベビー子どもフロアの一部が12月17日リモデルオープンした。このリモデルは10月1日の同館6階の「パーク」に始まった。これに続き12月10日に「玩具」「マタニティ・新生児」、12月17日に「スクールライフ」を対象にリモデルを行った。
今回のリモデルは、伊勢丹新宿店の全館リモデルに合わせベビー子どもフロアの買い回り効果を上げることが狙い。大貫益枝・伊勢丹新宿本店ベビー子供用品営業部長は「これまで20%にとどまっていた婦人服とベビー子どもフロアの買い回り率を40%に引き上げ、リモデル後の同フロアの売り上げは前年比110%以上を計画している」と説明する。これまで年齢で分けていたMDを、子育てのシーンや親の価値観を軸にした商品の展開分類を大きく変更したのが今回の特徴。展開商品の男女比を3対7から4対6に変更するほか、売り上げの7割を未就学児向け商品が占めるためトドラー(3〜7歳ぐらいの子ども)向け商品を拡充する。
「玩具」コーナーは、文科省が提唱する幼稚園卒園までに子どもに身につけさせたい5つの力「五領域」(健康、人間関係、環境、言葉、表現)をベースに展開。ベビー子どもフロアでは健康=体を動かす遊び、人間関係=ごっこ遊び、環境=サイエンス・カルチャー、言葉=本・考える玩具、表現=音楽・アートととらえ、パズルや楽器などさまざまな玩具を揃える。
「マタニティ・新生児」コーナーは、機能性だけでなくファッション性にこだわった商品を販売する。独自の資格を持ったマタニティ・ベビーコンシェルジュ11人が、買い物客に対し商品だけでなくメンタル面での相談にも応える。
「スクールライフ」ではお受験、学校訪問、発表会、移動教室、スキー教室といった幼稚園・小学校の生活シーンにおいて必要なものを取り揃える。子どもの個性を発揮できるようイニシャル入りのレッスンバッグやシューズケースといった商品のカスタムオーダーも可能。そのほかベビー休憩室を用意し、授乳室に個室を設け、来館者がゆっくりと過ごせる設計にしている。