紡績大手のクラボウは3月25日、紡績と織布を行う安城工場(愛知県安城市)の閉鎖を決定した。生産は海外の関係会社に移管し、国内の紡織生産からは撤退する。安城工場は今後、高付加価値素材の開発拠点として活用する。2025年3月期に減損損失として15億円を計上する。
安城工場の敷地面積は13.3万㎡で、錘数は2万8168錘、織機は125台、従業員数は準社員・パートを含め166人だった。6月30日に閉鎖予定。同工場は4月に開業予定の「ららぽーと安城」に隣接しており、「ららぽーと安城」の土地もクラボウの所有になっている。