ピエロ・チヴィディーニ=デザイナーが今シーズン注目したのは、1970年代のファッションだ。テーマは「フラッシュバック」。「当時を象徴するキーワードには、サイケデリックやスタジオ54、Make Love No War、ベルボトム、ユニセックスなどが挙げられる。ファッションが大きく変化した70年代を思い出しながら秋冬コレクションを制作した。モンドリアンドレスなど、かつてヒットしたアイテムをモダンに昇華させて、現代風に着ることができるリアルクローズを生み出した」とデザイナー。ランウェイには、レザーを採用したモッズ風ブルゾンや、「マリークヮント」のワンピースを彷彿とさせるシルクウールのジャガードで作ったチュニック、モンドリアンドレスを異素材の組み合わせで制作したというフランネルのドレスなどが登場した。
また、ブランドが目指す服作りの根幹にあるのが「ニットを伝統的な職人技で作ること」であるように、今シーズンも、レザーのTシャツの上に重ねたハイネックのセーターや、サイケデリック調のプリントを施したハイゲージのシームレスウールニットなど、贅沢で上品なニットウエアを披露した。
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