岡谷蚕糸博物館は7月26日まで、アンティークストッキング収集研究家、鴇田章(ときた・あきら)氏による企画展「絹とアンティークストッキングの記憶」を開催中だ。同展は、鴇田氏がこの半世紀研究し収集してきたビンテージストッキングなど200点を超える品を展示し、絹とストッキングの歴史を辿る内容になっている。また、会期中はテーマを設けた講演&トークショーも開催。7月18日には、「明治6年の信州蚕種紙が南フランスの養蚕農家にあった」をテーマに、鴇田氏が講演する予定だ。
鴇田氏は東京生まれ。中央大学卒業後、1963年厚木ナイロン工業(現アツギ)に入社。生産・企画・販売部長を経て、75年に"12球団ソックス"を考案。82年、ブロンドールを創業する。89年に考案したルーズソックスが女子高生で爆発的人気となり、96年に「新語流行語大賞」を受賞する。その後もレッグウエアの開発に取り組み、ヒット商品を発表してきた。2008年に、ブロンドールを退社し、絹の研究のため、信州に移住。コレクションの研究講演や展示、執筆活動を行っている。最近では、「ストッキングは昔、男性貴族のお洒落アイテムだった」を出版した。