第36回「GLAADメディア賞」が3月27日(現地時間)、ロサンゼルスで行われ、メディアを通してLGBTQコミュニティーにおける著しい功績を残した人物を称えた。司会は、俳優でテレビプロデューサーのマイケル・ユーリー(Michael Urie)が務め、シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)やリル・ナズ・X(Lil Nas X)、MJ・ロドリゲス(Michaela Jae Rodriguez )ら、LGBTQアイコンやアライのセレブリティーが集まった。授賞式では、GLAADがエンターテイメント業界において、LGBTQの可視化や包括性を促進していることを強調した。
レッドカーペッドでは、ギラギラと輝くアンサンブルや鮮やかなカラー、大胆なシルエットで、ダイナミックで豪快なファッションが披露された。
ジェンダー・ベンディングな装いを披露したマイケル・ユーリー
マイケル・ユーリーは、映画「ウィキッド ふたりの魔女(以下、ウィキッド)」を彷ふつとさせる衣装で登場。クリスチャン・シリアノ(Christian Siriano)がデザインしたこの衣装は、ユーリーが2019年の「メットガラ」で着用したルックにも着想を得て制作された。
ユーリーは、米「WWD」に対して、「『ウィキッド』が大好きで、ピンクとグリーンが今までで1番大好きです。なぜならすっかり虜にされてしまったから」と話した。
ユーリーは、彼のスタイリストのマイケル・フスコ(Michael Fusco)と共に、「ウィキッド」にインスパイアされたルック着用のアイデアを思いついた。2人は、ユーリーの初登場と、シンシア・エリヴォへの敬意を表明するために特別なものを作ろうとしていた。
“ハーフ&ハーフ”デザインの衣装のカラーは、「ウィキッド」のキャラクター、グリンダとエルファバをイメージした輝くピンクとエメラルドグリーン。テーラードジャケットの半身のピンク側には、ボールガウンスタイルのスカートがついている。
シリアノは、「我々は、マイケルのマスキュリンと現代的な雰囲気を感じさせつつ、クールでファッショナブルでありながら、このルックに『ウィキッド』の両方のキャラクターの感情を持たせたかった。アリアナ・グランデ(Ariana Grande)とシンシア・エリヴォの素晴らしいレッドカーペッドのアイデアを参考にして、このルックに合わせたのはとても楽しかった」と語った。
ユーリーは、「もしシリアノが、(2019年「メット・ガラ」で披露された)女性/男性スーツを生み出していなかったら、私は、エルファバ/グリンダスーツを思い付かなかったでしょう。これはオマージュであり、続編のようなものです」と話し、また、シリアノは、「『メットガラ』でマイケルには、自分でプロムのデートになりきれるというアイデアがあり、私はそのアイデアが大好きだった。同時にマスキュリンにもフェミニンにもなることが出来るし、ジェンダーがどちらか一方を決めることはない。服は、楽しい表現方法であるべきで、ルールはないし、あるべきでもない。着たいものを着て、なりたい自分になってください。ファッションはただその手助けをするだけです」と言う。
ユーリーの、シリアノと「ウィキッド」とのコラボレーションは、GLAAD賞のミッションに完璧にマッチした。1990年に創設された同賞は、世界中で恒例のLGBTQIA+アワードの中でも最も顕著なイベントであり、世界中に、受容という大きな影響力のあるメッセージを伝えている。
「LGBTQIAコミュニティーに属する私達1人1人は、エルファバのように、ありのままで完璧なのです。GLAAD賞は、メディアにおける表現と可視化のためにあります。ファッションは、完璧にフィットします。クリスチャン、『ウィキッド』、そしてシンシア、全てがそれを体現していますし、それらを称えるのに、パーティーの幕開けを飾る豪快で大胆なファッションに勝る方法があるでしょうか」とユーリーは語った。
シンシア・エリヴォ
シンシア・エリヴォは、LGBTQIA+の個人と問題の可視性を高め、受容を促進する努力に対して、「スティーブン・F・コルザック賞」を受賞した。