阪急うめだ本店は1月2日に初売りを開始した。開店前には地上6カ所、地下4カ所の計10カ所の入り口前に合計8000人の行列ができ、予定より30分早い9時に開店した。500以上のブランドがクリアランスに参加し、福袋は全館で約5万個を用意する。昨年と同様、人気の高い婦人服55ブランドの福袋には引き換え券制を実施した。開店前の7時15分から8時30分までは入り口付近で、開店後は9階の祝祭広場で残りの若干数を配布した。引き換え券を求めて午前3時から行列ができ始め、開店と同時に引き換え場所の祝祭広場は大勢の客が押し寄せた。
開店直後は9階が賑わいを見せたが、時間の経過とともに目当ての福袋を勝ち取った人が徐々に下のフロアに降り、各フロアが混雑した。なかでも3階に特別会場を設置した「ジェラート ピケ」は、開店早々に空き棚が出るほど大盛況。会計待ちの列には男女を問わず、大勢が並んだ。他にも同フロアで20代の女性をターゲットにしたゾーン「うめはんシスターズ」や、4階の「サボン(SABON)」などが多くの若い女性で賑わった。また入店待ちの最前列に陣取った4人家族は「大阪市内から来て、6時30分に並んだ。セールももちろんだが、今日一番の目当ては『サンローラン(SAINT LAURENT)』」とし、セールを実施していない一部店舗への買い回りも見られた。
今年は初の"家族で楽しめる福袋"が登場。ベビーカーやお宮参りフォトチケットが付く「うめはんママのマイセレクト出産準備福袋」(13万5000円)。きものと帯が2セットとレストランのランチ券が付く「母娘で京都を楽しむおしゃれきもの福袋」(50万円)。ヨガウエア上下を2セットとスクールお試しチケットが付く「母娘で楽しめるヨガのある暮らし福袋」(1万円)などを用意する。同社広報は「昨年はランウエイ体験など"夢"のある福袋を販売したが、今年はそれに加えて"家族"をキーワードに、親子で共有できる時間や思い出作りのための"コト"要素を加えた。多少高額でも必ず役に立つ内容にしている。この福袋をきっかけに、改めて家族を思う気持ちを大切にしてもらいたい」と話す。
また同日には阪急メンズ大阪も初売りをスタート。松井隆明ビジネス アンド カジュアル販売部部長は「9時の開店時は昨年に比べて静かだったが、開店直後に福袋が完売する店舗もあった。今シーズンはアウターが売れないと言われていたが、今日はアウターを手に取るお客さまが多いので、重衣料の販売に期待したい」と語った。