ファッションに多大な影響を与えた80年代のポップスターにインスパイアされたという。ショーの観客は80年代に楽しい思い出を持つ40〜50代の人たちがメインなだけに、次々とかかるヒット曲にノリノリになっていた。冒頭は、もちろん有名な黒いブラジャールックのマドンナ。その後、「ビートイット」がかかると、真っ赤なサテンのブルゾンに黒のスキニ—パンツのマイケル・ジャクソン風モデルが現れるといった具合に進行する。
トレンチコートにデニム5ポケットの転写プリントを施したシルクのスカートのジェーン・バーキン、シースルーのセクシーな黒いジャケットのシャーデー。マリリン・マンソンやデビッド・ボウイもいる。もちろん当時のルックをそのまま再現するのではなく、現代の大人のリアルクローズとしてアレンジされている。1点1点のアイテムはよく考えられて完成度は高いので、お遊びのショーには終わらずバイヤーの満足度も高そうだ。