宝島社は12月25日、新たな季刊誌「宝島エイジズ(AGES)」を発行する。1973年に創刊し、バンドブームや原宿ファッションなどのサブカルチャーを紹介した80年代の「宝島」の内容を踏襲するもので、現在、発行している「宝島」とは異なる内容になっている。「宝島エイジズ」では、40〜50代をターゲットに、"裏原ブーム"を作り出したさまざまなクリエーターを特集する。
第1号では、RCサクセションやザ・ブルーハーツ、ラフィンノーズ、有頂天などの80年代に名を馳せたミュージシャンをはじめ、ファッションブランドの「ミルク(MILK)」や「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」などをフィーチャーする。そのほか、"伝説のクラブ"と称された「ピテカントロプス」の特集や"戦争"と"平和"をキーワードにした対談なども掲載する。企画に登場するのは、よしもとばななや町田康、しりあがり寿、中森明夫、渋谷直角、綾小路翔、ヒャダインらで、80年代当時の「宝島」の執筆者から読者まで同誌にゆかりのあるメンバーだ。
なお、宝島社は今年3月に、ムック本として不定期に刊行してきた「大人のおしゃれ手帖」と「オトナミューズ」の2誌を月刊化するなど"雑誌の大人化"を図っている。これまで、同社は、20代中心の若年層をターゲットにしてきたが、近年、「大人」をターゲットにした商品が人気を集めていることや日本の人口の6割以上を40代が占めていることなどを理由に、40代?50代"大人市場"の開拓を進めている。