2023年にスタートした日本発のメリノウールTシャツブランド「オーエヌシーメリノ(ONC MERINO)」は4月12日、登山雑誌「山と溪谷」とコラボレーションしたロングスリーブTシャツ(1万8700円)を発売する。ブランド公式ECでは扱わず、東京・世田谷の住宅街にある登山とファッションをシームレスにつなぐショップ「山荘 飯島」限定で販売する。
メリノウールは、吸放湿性によって夏は涼しく冬は温かいという温度調整機能を素材特性として持ち、汗などの匂いを抑える機能も天然で備わっている。そうした面から、昔から登山用のTシャツやインナーウエアの素材として支持されてきたが、近年はデザイナーズブランドがメリノウールTシャツを企画するようになるなど、“機能性も備えたおしゃれな日常着”としてのニーズも広がっている。
登山とファッションの両方を好む客層に支持されている「山荘 飯島」で普段から販売していることもあって、「オーエヌシーメリノ」のTシャツも、おしゃれな登山ウエアとしても、着心地のいい日常着としても人気がある。アウトドアブランドのメリノウールTシャツは下着のような見え方の場合も多いが、「オーエヌシーメリノ」は首周りや袖口にしっかりとしたリブを使ったり、オーバーサイズのシルエットを採用したりと、下着っぽくない作りが特徴。そうした点もおしゃれな登山者からの支持につながっている。今回発売するコラボ商品は、ブランドらしい細かいピッチのボーダー柄で、袖に「山と溪谷」のロゴを蛍光イエローでプリントした。
コラボ発売に際し、「山と溪谷」の五十嵐雅人編集長は(『オーエヌシーメリノ』のTシャツは)「100%メリノウールだから機能性は抜群。そして、登山ウエアにありがちなピタッとしたシルエットが苦手な人に、そのゆったりさが受けた。ハイキングに最適で、ゆるい山行に向いている。(中略)ゆっくりのんびり歩くのが好き、そんな人に最適なウエアである。(中略)『オーエヌシーメリノ』の魅力をもっと登山者に知ってほしい。『オーエヌシーメリノ』を着ている人に山の魅力を知ってほしい」とコメント。コラボ商品のビジュアル撮影には、「山荘 飯島」の田窪朗オーナーも協力した。