俳優、アーティストとして活動する浅野忠信によるアート個展「TADANOBU ASANO EXHIBITION PLAY WITH PAIN(T)」が4月2日から6日まで、東京・伊勢丹新宿店本館6階催物場で開催中だ。
本展では、浅野のアートの根底にある「PLAY WITH PAIN(T)=痛みと遊ぶ」をテーマに、感情の奥深くに潜むエネルギーがダイナミックに表現された作品群を展示。浅野忠信にとって伊勢丹新宿店での初の大規模個展で、新作の絵画やオブジェクトを含む約200点以上の展示販売を行う。原画の販売を行うのは今回が初めて。
浅野は、俳優としてのキャリアと並行しながらアート活動を精力的に続け、過去にはワタリウム美術館やパルコのアートギャラリーなどで個展を開催。2018年には自身の画集「error」をリトルモアから刊行するなど、表現の場を広げている。1日1点、多いときは1日4、5点の作品を10年以上にわたり生み出し続け、現在までに3500点以上に及ぶ膨大な作品を制作している。
プレス向けの内覧会で、アートを始めたきっかけを聞かれ、「もともと父が若いころ絵描きになりたかったということもあって、子供のころから家に画集や画材があり、兄と落書きみたいなことをはじめて、自然と絵を描くようになった。2013年に中国で映画の撮影していたときに、撮影のストレス発散として、絵を描いたら、すごくリラックスできて。そこから毎日絵を描くようになった」と答えた。
アーティストと俳優活動のバランスについては、「2つは切り離せないもの。『SHOGUN 将軍』の撮影でカナダに行ったときも画材を持っていって、撮影後や撮影がない日も毎日絵を描いて、画材が足りなくなったら、現地で買っていた。撮影をしている期間の方が絵を描けるかもしれない」とコメント。最後に、今回の展示の見どころについては、「20年くらい前の作品もあり、僕の中の俳優の歴史とも重なる部分があって、愛おしい作品の数々を展示しています。ぜひみなさんに見てもらいたい」と話す。
また、内覧会では3点ほど作品を紹介。1作品目は滝沢カレンの写真を見て描いたという自画像。2作品目は「ゾンビ」をモチーフにした作品。3作品目の自画像は、自分が住んでいるところのテラスでセルフィーで撮影したものをもとに背景は想像で描いたという。
「TADANOBU ASANO EXHIBITION PLAY WITH PAIN(T)」
■「TADANOBU ASANO EXHIBITION PLAY WITH PAIN(T)」
会期:2025年4月2〜6日
時間:10〜20時(2日15時終了/ 6日18時終了)
会場:伊勢丹新宿店本館6階 催物場
入場料:無料
https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/tadanobuasanoexhibition_10