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ユニクロ3月度、寒暖差の中で通年商品が好調 ユナイテッドアローズは15カ月連続前年超え

専門店チェーン、セレクトショップの2025年3月度業績(既存店ベース)は、激しい寒暖差はありつつも、月後半の高温も味方し、春夏物が動き出したという声が多い。

国内ユニクロの売上高は前年同月比11.5%増と、2カ月連続の2ケタ増となった。前年3月が同1.5%減だった反動もあるが、「寒暖差が大きいことを予測し、通年商品を手厚くそろえていたことが奏功した」と広報担当者。通年商品とは、例えばスエット類や“エアリズムコットン”のロングスリーブTシャツなど。スエットでは特に、「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」のメンズスエットが引き続き好調。ほか、春夏物ではウィメンズは「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」コラボラインのストレートジーンズやオックスフォードシャツ、メンズでは“EZYジーンズ”やUVカットの羽織物、「UT」などが売れた。

ユナイテッドアローズは同14.6%増と、15カ月連続前年実績超えを達成。好調を維持している。高気温におされて春物が動いており、強みのジャケットやパンツなどに加え、ニットなどの軽衣料、「サロモン(SALOMON)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」などのスニーカー、バッグの動きが目立った。

良品計画の「無印良品」は同20.5%で、衣服・雑貨に限っても同17.6%増の伸び。「会員向けセール『無印良品週間』(3月21〜31日)の開催日数は昨年と同じだったが、在庫確保、SNSなどのマーケティングに注力したことで、いずれのカテゴリーでも前年実績を上回った」(発表資料から)。積極出店を続けており、3月はイオンモール橿原(奈良)に移転増床の形でオープンした世界最大店舗をはじめ、国内で計15店を出店した。

アダストリアは同4.1%増と、1、2月の前年割れから脱出。「天候不順ではあったが、平均気温は昨年より高く推移し、春物、夏物衣料が伸びた。会員向け20%ポイント還元キャンペーンも奏功した」(発表資料から)。

しまむらの「ファッションセンターしまむら」(2月21〜3月20日)は同0.2%減と微減。「各地で天候不順の影響を受けたことや、うるう年で昨年より営業日数が少なかったことで前年割れとなったが、オケージョン需要で婦人のセレモニー衣料は好調だった」(発表資料から)。

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