1926年、杉野芳子が東京・芝に創設したドレスメーカースクールを前身とする杉野学園は、今年創立90周年。その記念式典を11月2日、杉野ホールで開催した。あいさつに立った中村賢二郎・杉野学園理事長は、「杉野学園は、この10年、さまざまなイノベーションに取り組んできた。100周年、そしてその先の未来に向け、ファッションの世界を目指す若者にこたえ、人材を地道に育てていくことが本学の使命。今後も新しい服飾の価値の創造、挑戦を続けたい」と話した。続いて、卒業生デザイナーによるファッションショーが行われ、杉野服飾大学モードクリエーションコース卒業の岩田翔と滝澤裕史のブランド「ティート(TIIT)」、ドレスメーカー学院高度アパレル専門科卒業のバジョウの「ナインティナインパーセントイズ(99%IS-)」がコレクションを披露。その後、祝賀会が行われ、ドレスメーカー学院卒業生の島田順子「ジュンコシマダ(JUNKO SHIMADA)」デザイナーは、「私は劣等生で、(先生に)あなたの就職先はないわよと怒られていた」などエピソードを話した。