阪急メンズ大阪は9月2日、7年前の開業以来最大の規模となる改装を終え、リニューアルオープンする。改装のポイントは、阪急メンズ東京同様、国内ブランドなどで構成していた上層階と、ラグジュアリー&デザイナーズ、及びインポートブランドで構成する下層階の買い回りの促進。
猿木哲郎・店長は、「一部上場企業の部長クラスら40代以上の男性を中心に、お客さまが成熟している。本物や上質、最新、最旬に対するニーズが高まってきた。メンズ・ファッションのスペシャリティーストアとして、ファッション性をより高め、インポートと国内ブランドの買い回りを促進したい」と話す。このために4階では、オーダーのスーツ&シャツを中心にメンズフォーマルを提案しながら、イタリアンクラシコによるインポートカジュアルを強化。「ビジネスとカジュアルの双方で、感度を上げる」ことを目指す。また5階は、ヤングフロアのコンセプトを改め、単品もしくは特定のスタイルに強いブランドを集めることでノンエイジ化。「世代を超えた、個性的でクールなカジュアル」が提案できる売り場として、ワークやミリタリー、サーフ、ビンテージなどのファッションを集める。同フロアの大きいサイズの紳士服売り場も感度アップを図り、「アルマーニコレツィオーニ」や「セオリー」「タトラス」などを新規導入する。ラグジュアリー&デザイナーズ、インポートブランドで構成する2、3階では「トムブラウンニューヨーク」や「ヴェルサーチ」が、西日本唯一のメンズブティックをオープン。
一方でラグジュアリー&インポートブランドの価格上昇を意識して、「アンダーカバー」や「N.ハリウッド」「ビズビム」など、東京生まれの5ブランドのインショップをオープンした。地下1階と1階では、フレグランスやアクセサリーブランドを複数新規導入する。今回の改装で阪急メンズ大阪は、面積で全体の約4割、およそ50の売り場をリニューアルする。猿木店長は、「店舗はセカンドステージに突入する。2年くらいをかけてセカンドステージの体制を整え、次の5年間を戦いたい」と話す。