三越伊勢丹ホールディングスは9月、パリ15区に出店する予定だ。パリ日本文化会館内の1階に出店する約93㎡の新店舗は日本人観光客ではなく、現地の顧客向けに日本のファッションやホームウエアを販売する。
大西洋・三越伊勢丹ホールディングス社長は「ゆくゆくは約1000㎡の店舗を2〜3年内に、パリ、ロンドン、ニューヨークのいずれかにオープンしたい」とコメント。新店舗をテストマーケティングの場として位置付けており、大西社長は日本の職人技や文化を発信する店舗として期待を寄せている。「TPP協定の下、輸出が爆発的に増えることを想定し、日本文化をショーケースできる店舗だ。特に食やシューズ、アクセサリーにおいてはポテンシャルを感じる」と語った。同社はウィメンズシューズのプライベートブランド「ナンバートゥエンティワン(NO. 21)」をプルミエールクラスに出展しており、韓国にはすでに卸を開始している。今後、ヨーロッパや北米にも進出したいという。