エスモードジャポンは30周年を迎える2014年、世界で活躍できる学生を輩出するための新コース「アミ(A.M.I)」を東京校に開設する。1年間の独立したコースで、海外コンペティションの入賞や、ラグジュアリーブランドのデザイナー就任さえ狙う世界最高峰の人材育成を目指す。
主なカリキュラムは3つ。1ヵ月毎に他分野の専門家が行なう「コンセプトトレーニング」、立体裁断・メンズテーラード・クチュールテクニックなど専門技術毎に行なう「モデリズムトレーニング」、卒業コレクションを12体制作する「コレクション制作」を年間スケジュールとして用意する。
アートディレクターは、昨年から東京校の3年生コースを受け持っていた「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」の山縣良和と「ミキオ サカベ(MIKIO SAKABE)」の坂部三樹郎が務め、メディアディレクターは菅井俊之が担当する。「拡張と収束のトレーニング」をもとに、社会学者、認知言語学者、数学者、武道家ら、異分野で活動をする講師を集め、多角的な新世代型ファッション教育を行なう。
記者会見で、エスモードインターナショナル代表の仁野覚は、「日本のファッション教育は就職することに重きをおいているため、世界のトップレベルで戦える人材を育成する意識が低い。30周年を迎えるにあたって、今まで培ってきた技術力を活かし、学生や先生の新たなチャレンジとして開設した」とコメント。同席した坂部三樹郎は「ここ何年もアジアの学校から世界に通用するクリエイターをなかなか輩出できていない。エスモードの技術と知識力を使って確立していきたい」と抱負を語った。
入学において、既卒者、大学生、社会人、国籍などは問わないが、美術系大学または服飾専門学校卒業生同等の技術力、表現力が必要となる。学費は、入学金10万円、授業料130万円。生徒の募集は、8月から来年2月まで、月一回程度の頻度で作品審査や面接などを行なう。
エスモードは世界に22校を持つが、トップレベルの人材育成を目的としたコースは初の試み。仁野代表は「エスモードインターナショナルのミーティングで発表したところ、パリ校などからは奨学生を送る話が出た」とコメントし、グループ内での連携を高めていくことを発表した。
■エスモードジャポン A.M.I
入学金:10万円
授業料:130万円
問い合わせ:03-5421-2232(エスモード東京校)