フモトは2016年春夏、モデルのAMOをディレクターに起用したウィメンズブランド「ルビー アンド ユー(RUBY AND YOU)」を本格始動する。「ガーリー シック」をコンセプトに、1960年代のフランス映画から着想を得たウエアを提案。価格帯は、トップスとボトムスが6000〜1万2000円、アウターが1万〜2万5000円など。AMOは、「これまで、"原宿カワイイ"を体現してきた私も結婚・出産を経験して25歳になる。リアルな大人が楽しめる"カワイイ"を訴求したい」と言う。これまで、「キャンディーストリッパー(CANDY STRIPPER)」や「ウィゴー(WEGO)」などの約7ブランドとコラボウエアを手掛けてきたが、「0から全ての商品をデザインするのは、今回が初めて」と話す。
今季は、60年代フランスのコーヒーショップをテーマに、ドリンクメニューやスイーツをプリントしたウエアがそろう。一見、シンプルなデザインだが、トップスの袖にスイーツモチーフの刺しゅうを加えたり、ワンピースには仏女優の似顔絵をプリントしたりと、どこか"カワイイ"を感じるディテールが特徴だ。「前だったら、カップケーキとか甘いスイーツのカラフルなモチーフを入れていたけど、今はコーヒーやチーズケーキなど、少しビターなイメージ」とAMO。
古家久嗣フモト社長は、「7月に2015-16年秋冬商品をオンライン限定で受注販売したところ、想定以上に好評だった。今後、百貨店やファッションビルでのポップアップストアやイベントを計画し、実際にお客さまにブランドの服を手に取ってもらえる機会を作りたい。将来的には、ブランドを着実に成長させて、実店舗出店や卸も検討する」と今後の展望を語った。