アパレルのOEM(相手先ブランド名製造)・ODM(相手先ブランドによる設計・製造)を行うサードオフィスは12月1日、新ECサイト「UP to ME!」をローンチした。EC構築企業のアジケと提携してアプリを制作し、バッグやアクセサリーなどのオリジナルアイテムをそろえる。ターゲットはトレンドに敏感なOLだ。
最大の特徴は、取り扱いアイテムの価格が売り切れるまで下がり続ける"逆オークション型"をとることだ。まず、同社が考える定価でアイテムを出品する。購入できる時間はOLのすき間時間をねらった1日5回、各10分間だけ。発売とともに用意したアイテム数が完売するまでリアルタイムで価格が下がっていき、ユーザーは納得した金額になった時点で入札をすれば、その価格で買い物ができる。
価格を原価近くまで下げられるのは、OEM企業だからこそ。同社バイヤーはアジアの工場と直接契約をし、オリジナルアイテムを生産している。そのため、原価を残して売れた金額が同社の売り上げになる仕組みだ。西村隆サードオフィス社長は、「生産者と消費者の距離はどんどん縮まっている。これまでのOEM事業のノウハウに加えてECのショップ機能を使うことで、よりよい商品を直接届けられると思った。"逆オークション型"をとることで、買い物のエンターテイメント性を引きにした売り方をしたい」と話す。