松坂屋名古屋店は21日、北館の1〜3階をメンズ・ファッション主体のフロアに刷新し、地下1階から5階までの同館を「GENTA(ジェンタ)」にリニューアル、グランドオープンした。これで「H&M」を導入したり、ガールズブランドを集積したフロア「うふふガールズ」をオープンしたりと2012年以来3回に分けて続けてきたリニューアルが一段落した。今春のリニューアルは「GENTA」の1〜3階と本館6階リビングフロアの合計8200平方メートルで、約17億円を投資。40億円の増収効果を見込む。
「GENTA」はメンズ・ファッション主体のフロアだが、「メンズ館とは位置付けない。代理購買はもちろん、高感度の男女に楽しんでいただくフロアを目指す」と大丸松坂屋百貨店の近藤保彦・執行役員松坂屋名古屋店長。その言葉通り、1階には、ウィメンズオンリーの「セリーヌ」を筆頭に、「フェンディ」「ヴァレンティノ」のメンズ&ウィメンズ混合ストアなども設けた。一方、「モンクレール」は、本館からメンズだけを動かし、単独ブティックをオープン。その周囲には、バッグ、シューズ、革小物の売り場を設けた。いずれも、ハイクラスのインポートと、こだわりの国内ブランドをそれぞれ集積した。
2階には、国内初となる「ベルスタッフ」のブティックをオープン。先行して「トム フォード」も中部地区初出店となるショップを設けている。自主編集売り場の「ZAKKA(ザッカ)」では、「PT01」や「ヘルノ」「ラルディーニ」「タリアトーレ」など、イタリアンクラシコを集積。「サムソナイト」や「ゼロハリバートン」「エース」などのラゲージ売り場は、名古屋地区最大級だ。
3階は、これまでも扱ってきた国内ブランド、キャラクターブランドが並ぶ。とはいえ、「ダーバン」の20万円台のスーツなど、既存ブランドのハイクラスレーベルを多数取りそろえた。