「グッチ(GUCCI)」は昨年スタートしたデジタルコラボレーションプロジェクト「#GucciGram」の第2弾を公開した。今回は、中国語で「天」や「空」を意味する「Tian(ティアン)」と題し、その起源が10世紀まで遡るという中国の花鳥画を元に、花や木を背景に、鳥や蝶が舞う楽園のような情景を描写している。「#GucciGram」のコンセプトである、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが声を掛けて集めた有名無名の世界のアーティストは今回、全てアジア人をそろえた。アーティストは、GGシグネチャーをあしらった「ティアン」プリントを使い、独自の手法でミックスし自身の作品に落とし込んだ。日本からは、フォトグラファーの羽坂譲人、さをり織りアーティストの森千波、コラージュアーティストのQ-TA(キュータ)、日本を拠点に活動する中国出身のフォトグラファー、楊一楽(よう・いちらく)の4人が選出されている。羽坂は東京のランドマーク、渋谷109の外壁に「ティアン」プリントを転写したり、森は90歳を超える自身の祖母に「ティアン」プリントのスカーフをまとわせたりと独自のセンスで「グッチ」の世界観を彩った。これらのアート作品はハッシュタグ「#GucciGram」を使ったインスタグラムや、公式マイクロサイトで随時公開される。
なお、「シュプール(SPUR)」(集英社)4月号では、特別付録として、2016年春夏のアクセサリーコレクションのカタログ付きの「ティアン」プリントを使ったノートブックが同封されている。「シュプール」公式サイト内では、特別ページも設置される予定だ。
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