ファッション

【要注目の最新7ブランド≫CASE 1】セレクトショップ

高品質・低価格なデニムで買える楽しみを提案 【マイセルフ アバハウス/アバハウスインターナショナル】

 

 アバハウスインターナショナルの新ブランド「マイセルフ アバハウス(以下、マイセルフ)」は、モード感の強い欧州系ブランドが多い同社の中では異端とも言える、デニムを主軸にしたアメリカンカジュアルのブランドだ。特にこだわったのは、ライフスタイル観と、デニム、そして、価格だ。「チープマンデー」も「ウィークデイ」から誕生したブランドだ(現在は会社として独立)。メタリックカラーや光沢素材などエッジの効いたアイテムが豊富に揃うオリジナルブランドの「MTWTFSS WEEKDAY」やスタッフが店舗内で 1点1点ハンドプリントを施す T シャツのレーベル「ストアメイド」など、テイストが異なるブランドを自由にミックスするスタイルを提案。でも、「クリストフ ルメール」や「BACK」など新進気鋭のデザイナーズブランドを買い付けたり、シーズンごとにゲストデザイナーを迎えるレーベルを複数持ち、常に若手デザイナーの発掘に力を入れている点は、ブランドの多様性とパワーを支える原動力になっている。秋には東京進出も予定する。

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 「アメリカの地産地消的な感覚が気に入り、日本が誇るデニムを軸にしようと考えた」とブランド開発責任者の尾形信裕・執行役員。ターゲットは 30代半ばで、結婚して子どもが 1人いるという世代。「若い頃からファッション雑誌を読み目が肥えているので、いくら安くても悪いものは買いたくないが、独身時代ほど洋服にお金がかけられないという人たちに向け、高品質でも手が出る価格の商品を提案したい」。価格はシャツが約4900円から、デニムは約6600円から。ファッション業界人は社販などで安く服を手に入れることが当たり前になっているが、知人をファミリーセールに呼んだ時に喜んで買ってもらえるような、買える楽しみを改めて提供したいという想いもあった。社内や生地屋の在庫などを探し回り原料調達費を抑えるなど、かなりのエネルギーが注がれている。 

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? 主力業態であり社名の「アバハウス」のエントランスブランド的役割も担う。「ファッション以外のものにお金をかける若者が増えているが、安易なブランドで満足するのではなく、『マイセルフ』がもう一度ファッションに目を向けてもらうきっかけになれば」。ライフスタイル雑貨として、サボテンなどのグリーンやランドリーグッズを販売しているのも特徴だ。「"ジョンとキャサリン"という架空の米国人カップルの視点でセレクトした。彼らは庭いじりが好きだから道具を置こう、汚れたものを洗濯するグッズも置こう、という具合だ。」

     

           

 

 3月の大阪・天王寺ミオとららぽーと横浜を皮切りに、グランフロント大阪やマークイズみなとみらいにも出店する。「メンズはシャツが圧倒的に人気で、デニムも売れている。ウィメンズはシャツワンピなどが人気。グリーンも売れている。将来的には"メンズ""ウィメンズ""シューズ雑貨"に並ぶ 4本目の柱として"ライフスタイル業態"を大きく成長させたい」と意気込む。

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