ユナイテッドアローズは4月29日、南青山のメゾンキツネ青山店隣に「H ビューティ&ユース(以下、『H』)」をオープンした。地下1階、地上2階の3層構成で、売り場面積は約1300平方メートル。「大人に向けた新しいカジュアル」をコンセプトに、買い付け商品とオリジナル商品、ビンテージウエアをそろえる。また、地下1階には代官山のピザ店「ピザ スライス」を併設する。松崎善則ユナイテッドアローズ上席執行役員兼BY本部本部長は、「『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(以下、B&Y)』は現在、年間300億円以上を売り上げる、ユナイテッドアローズの中でも主力業態だ。だが、拡大につれ量販に近くなっていると感じるし、セレクトショップ自体が同質化しているとも思う。今回の出店で、『B&Y』のブランド価値をもう一度高めたい。自分のスタイルを持った、カジュアルな大人の男女に向けたアイテムをそろえる」と語る。セレクトとオリジナルの比率は従来の「B&Y」が5:5程度なのに対して、約8:2とセレクト色を強める。さらに買い付けアイテムの7~8割を、「コシェ」「ポールアンドリュー」など「H」のために新規導入したブランドで構成する。
内装は美術館をイメージし、箱ごとに分かれた展示スペースのように商品をレイアウトする。「スタイリングを押し付けるのではなく、主役であるお客さまにスタイルを選んでもらいたい」という狙いのもと、マネキンは一切置かず、販売員も目立たないコーディネートで店頭に立つ。「時間のない方には見づらい店かもしれないが、服を選ぶ楽しさを感じてほしい。南青山に来る人たちにとって、ブランドの旗艦店とはまた違う"普通に買い物ができる便利な店"になれたら」と松崎上席執行役員。(WWDジャパン5月9日号で詳報)
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