2015年春夏、パリやロンドン、ミラノ、ニューヨーク、東京の各都市ファッション・ウイークで登場したトレンドの中でも、特に国内市場で受け入れられる“売れる”トレンドは何か。今シーズンも弊紙が打ち出すトレンドキーワードに対して、バイヤーやメーカーの企画&デザイナー、販売員、編集者&スタイリストなど、ファッション業界のプロフェッショナルたち総勢85人にアンケートを実施。 12月15日号「2015年春夏売れるトレンド」特集の中から、今シーズンをひも解く【キーワード編】の“合う”という回答が多かったベスト3を紹介する。
1位は、「70年代のリラックス・フェミニン」。モノトーンのベーシックスタイル「ノームコア」から脱却する華やかで女性らしいスタイルが、春の気分を盛り上げてくれそうだ。レトロな色や花柄を使ったシックから、軽やかな素材を多く取り入れたヒッピーなスタイルまで、今季を象徴するキーワードになった。
【合う】
「秋冬がノームコアの気分だったので、そろそろ真逆の女性らしいテイストを楽しみたい!」
(カージュ 販売)
「軽やかで陽気なムードがまさにFashion is Happy! Fashion is Fun」
(ヌメロ・トウキョウ)
【あまり合わない】
「フラワープリントや多色は気になるが、エスニックや1970年代は少し違うかも」
(スピック&スパン バイヤー)
2位は、アースカラーに繊細な素材を加えた「ストロング・ミリタリー」。定番のミリタリーでも、力強さというより、淡いブルーのシャツやシフォンドレス、コットンレースのスカートなどを合わせたフェミニンな印象に仕上げる。女性らしい繊細さと艶っぽさを加えた新しいミリタリースタイルが新鮮。
【合う】
「リラックスしたアイテムと好相性」
(ジャーナルスタンダード バイヤー)
「セクシーさも出て美しい」
(ムルーア 企画)
「かなり気分。春夏らしさを楽しみつつ、がっちりミリタリーに仕上げたい」
(シップス 販売)
【あまり合わない】
「どちらかというとボヘミアン」
(エモダ 企画)
3位は、大人の女性も取り入れやすくなった「進化するスポーティー」。ダイバー素材やカラーブロッキングなどを使ったスポーツ色の強いアイテムが多かったが、今シーズンは、Tシャツに加え、ポロシャツやスクエアトップスなどを加えて、よりカジュアルにフェミニンに着崩す。
【合う】
「ラグジュアリーだけどヘルシーで、とてもポジティブな印象」
(リステア バイヤー)
「ドレスやスカートなどに落とし込んだらかわいい」
(スナイデル 販売)
「カジュアルに取り入れやすい」
(ガルラ 企画)
【あまり合わない】
「極端なスポーティーではなく、素材使いで取り入れているものが好ましい」
(アウラアイラ 販売)