米国西海岸発のカジュアルブランド「ゲス(GUESS)」は2月22日、ラフォーレ原宿に直営1号店をオープンした。店舗面積は25坪。2014年春夏シーズンに日本へ本格上陸を果たした同ブランドは、「セクシー」「アドベンチャラス」といったテーマを表現し、デニムコレクションを中心としたアイテムを並べている。また、ウィメンズ&メンズウエアを始め、バッグや腕時計など、服飾雑貨も豊富に揃えた。デニムパンツの中心価格は、8000円台から1万2000円前後。インポート商材に加え、日本企画が全体の約20%を占め、日本人向けのサイズ提案やデリバリーを考慮した戦略も進めている。
同ブランドは1981年、マルシアーノ兄弟により設立。デニムブランドとして成長し、その後、ライフスタイルブランドとしてトータル化が奏功した。現在は、カナダや南米、欧州、アジアなど、世界88カ国で1690店舗を展開している。日本では過去に、伊藤忠商事をマスターライセンシーに幅広く商品を販売していたものの、05年に撤退。日本市場から撤退した後は、韓国や香港といったアジア市場でブランドを浸透させていた。今回の本格上陸にあたり、米本国側が出資する形で日本法人ゲス ジャパンを昨年2月に設立しており、14年春夏からの初年度で6億円(日本市場)の売り上げを目指す。
米本国においては、ポール・マルシアーノCEO(最高経営責任者)兼クリエイティブ・ディレクター指揮のもと、ビジネスを拡大。ブランド立ち上げ当初、パワーアイテムになった「マリリン・ジーンズ」を復刻させるなど、近年は開放的な雰囲気やアクティブなブランドイメージを強めている。「マリリン・ジーンズ」は全国直営店などで販売し、足首のジップ使いとカービーなラインが特徴で、欧州のセンスを加えたセクシーなデザインが特徴。ゲス ジャパンの矢田竜男カントリーマネジャーは「20代の男女を軸に訴求していきたい」と語っている。