レティビー(LETIBEE)は1月20日、LGBT特化型コミュニティーアプリ「ネスティ(nesty)」をローンチした。同アプリは自身のセクシュアリティーを隠すことなく、日常的な疑問や不安、関心事を共有し、オンラインで仲間を作るソーシャルネットワーキングプラトフォームだ。
ユーザーは「ネスティ」をダウンロード後、セクシュアリティーや趣味、年齢といった情報を登録し、その情報をもとに似た趣向や悩み事を持つユーザーと繋がる事ができる。さらに、テーマごとに意見交換や情報共有できる "ネスト(NEST)"に参加することで多くのユーザーと交流が可能だ。ネストには「みんなのカミングアウトストーリー」や「おすすめのLGBTスポット」などLGBTトピックスの他、「カメラ好き」や「インテリア好き」といった幅広いテーマがそろい、自由に選べる。また、自身でネストを作成することもでき、自身に似た趣味を持つ人や、同じ悩み事を持つ人とコミュニティーを作ることができる。
20日に行われた記者発表会では、外山雄太レティビー代表取締役が登壇し、誰にでも届く形でLGBTの人の孤独を解消したいという思いから立ち上げた「ネスティ」について説明した。外山代表は「日本の人口の約7.6%を占めるLGBTコミュニティーに属する人たちにとって、自由に情報を共有できる場がないこと、周りの受け入れ姿勢や認識が地方と都市で格差があること、出会い系アプリやゲイタウンに抵抗を感じるLGBTの人もいることが課題」と語った。同氏はこれらの課題を、場所や時間を問わず自由に交流できる「ネスティ」を通じて解消していきたいと語った。また、トークイベントにドラァグクイーンでライターのエスムラルダと、レズビアンと公表しているタレントの牧村朝子が登場し、自身のカミングアウト経験やLGBTコミュニティーに関する意見を述べた。
なお、レティビーはすでに「ネスティ」のサービス提供をフィリピンで始めており、今後アジアを筆頭に世界展開していきたいという。また、オフラインでの交流の場を設けるべく、イベントの企画や開催も始める予定だ。