2013年春夏シーズンの「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」(MBFT)でオープニングを飾ったのは「ファセッタズム」だ。渋谷ヒカリエの公式会場にレッドカーペットを敷き詰め、盛大にファッションショーを行なった。深いブルーのライトコートからショーはスタートし、徐々に光沢素材のレイヤードやパターンを重ねたメンズウエアを披露。ダークなロングジャケットにニットのショートパンツを合わせたユニークなバランスや、ボーダーのボトムと同柄のトップスを合わせたグラフィカルな提案など、力強いアウター&パターンを競演させている。
一方のウィメンズは、グレンチェックやタータンチェックを巧みに配置し、メンズ同様にレイヤードで構成する。また、布帛へレースを叩き付けたディテールやティアード状のボトムといったフェミニンなモチーフをプラス。ウィメンズの完成度が高まった印象で、光沢素材やパターンの使い方に妙を見せた。会場には約800人の招待客が来場、注目に値する作品を発表している。