「MSGM」は2月28日に開催する2016-17年秋冬ミラノ・コレクションのランウエイショーで、プレスやバイヤーに対して写真をSNSに投稿することを禁止する。ショーのインビテーションには「スマホをしまってショーを楽しんで下さい」と書かれている。
マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)「MSGM」クリエイティブ・ディレクターは自身も夏までショーの画像を投稿しないと公言し、「とても難しい判断だったが、ソーシャルメディアがどこまでファッション業界に影響を与えているのか分からなくなってきた。モデルのフィッティングやキャスティングの画像を投稿することは、消費者を困惑させているだけだと思う。消費者は業界がどう動くかは完全に理解していない。もはや私も混乱し始めている」とコメントした。
また、SNSの禁止は今後も続くとは限らないと話した。「今、過度な露出から一歩引きさがる良いタイミングだ。バイヤーやECサイト、出版社を支えるべきだ。情報が瞬時に拡散されると、人々はすぐ飽きてしまい、すぐに全てが古く見えてしまう。また、プレスやバイヤーにSNSへの投稿を禁止することで、スマホの画面を通してではなく、直接目でコレクションを見てくれることを期待する」とコメントした。
なお、パリメンズでは「フッド・バイ・エアー(HOOD BY AIR)」が来場者のスマホのカメラレンズにシールを貼り、SNSへの投稿を禁止した。