伊勢丹新宿店は本館7階で「THE IVY EXHIBITION BY F.I.T.」を開催している。入場無料で11月4日まで。
F.I.T.とは、Fashion Institute of Technologyの略で、日本名はファッション工科大学。ニューヨークに拠点を置く同大学は、パーソンズ・スクールに匹敵するアメリカの名門ファッション系大学で、マイケル・コースやアナ・スイらのデザイナーや、アパレル業界人を輩出している。同展覧会は、F.I.T.が昨年開催した同名の展示会のダイジェスト。F.I.T美術館のパトリシア・マイアーズ副館長は、「日本の百貨店とコラボレーションするのは、初めて。もしかすると、アメリカの小売店とも協業したことはないかもしれない。でも、洋服の背景やウンチクに興味を持つ、日本の男性にピッタリの展示会だと思っている」と話す。
展示した洋服の大半は、第二次世界大戦前のもの。1920年代に作られた「ブルックス ブラザース」のリネンで作ったサックスーツなどは、同ブランドさえ保有していない貴重なアーカイブだ。とはいえ、カレッジストライプのジャケットやレタードニットなどは、現在支持されているスタイルそのまま。マイアーズ副館長も、「スタイルそのものが全く変わらないことは、アイビーがいかに長年、人々に愛されてきたかを物語っている」と話す。
伊勢丹新宿店は、同フロアで「トム ブラウン ニューヨーク」のセカンドラインである「トム グレイ」など、アイビーテイストのメンズ服を集積したフェアを同フロアで開催している。