クロスカンパニーは、国連の「第1回 WEPs リーダーシップアワード」にノミネートされ、3月にニューヨークで開催された授賞式と研究発表会に石川康晴・社長が出席した。「WEPs」とはWomen's Empowerment Principlesの略で「女性のエンパワーメント原則」と訳される。エンパワーメントとは聞きなれない言葉であるが、「女性が個人としても社会集団としても意思決定過程に参画し、自律的な力を身につけること」。
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国連機関であるUNウーマンなどによって 2010年に定められた。7つある女性のエンパワーメント原則に同意した企業トップが署名用紙にサインし、社内で推進する運動である。今回のリーダーシップアワードでは、世界各国から女性が働きやすい環境づくりに積極的な企業や団体の代表者が招かれ、日本からは資生堂やクロスカンパニーが選ばれた。
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石川社長の「日本一女性が働きやすい職場を作る」という掛け声のもと、産前休暇や育児休暇の拡大や短時間勤務制度の拡充を図ってきた。女性が多いファッション業界であるが、管理職の登用はまだまだ少ない。そんな中、同社は管理職の女性比率40%を達成している。2日間に渡って各国のエンパワーメント推進企業と交流した石川社長は「実に有意義だった。日本の女性登用は、経済規模や文化度にl比べて非常に遅れており、真の先進国になるため、特に男性が意識を変えて、リーダーが行動するべき」と話す。
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