女性デザイナーのクレア・マルコムに代わり、マーメット・アリがデザイン・ディレクターに就任した「ハーディ・エイミス」。クレアのラスト・コレクションは、クラシックなサヴィル・ローにアウトドアやストリートの要素を加えたもので、日本のバイヤーからもウケがよかっただけに残念だが、アリは無難なコレクションで現在の「ハーディ・エイミス」の顧客であろう中高年の英国紳士に向け、丁寧にモノ作りした印象だ。
1950年代に「ハーディ・エイミス」のフレグランスの広告を担当した映画監督ソール・バスにインスピレーションを受けたコレクション。バスの作品と50年代のグラフィックの影響を多分に受けたフォーマルは、グレーのチェック柄のセットアップに同じくグレーのギンガムシャツをスタイリングするなど、柄×柄の組み合わせを楽しんでいる。
カジュアルは、ピマコットンやウールとリネン、シルクの混紡で作ったジャケパン。いずれも鮮やかなレッドやオレンジで製品染めした。
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