"しょこたん"こと中川翔子がビームスと共同プロデュースするファッションブランド「mmts(マミタス)」が、2013-14年秋冬シーズンの新作をお披露目した。今季は「マミタス」のワッペンを施したブルゾンや猫モチーフのニットから、「ウレシス!」や「カワユス!」などしょこたん語録とブランドネームで作ったノルディック柄のニットキャップやマフラーまで30型以上を提案。5月1日に中野ブロードウェイに出店したことでも話題を集める自身のブランドについて、中川翔子本人に聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD): 09年に立ち上げ、13年春夏シーズンからはビームスとともに手掛けている「マミタス」。そもそもファッションブランドを始めようと思ったきっかけは?
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中川翔子(以下、中川):私はそんなにスタイルも良くないし、「猫」とか「女の子らしさ」とか「宇宙」とか、自分の好きな世界を表現できてオシャレになれるものがなかなか見つからなかった。それで、自分が愛するものを表現できるブランドを作ろうと思った。
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WWD:ビームスとタッグを組んで変わったことは?
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中川:着心地やデザインがグレードアップした。"Tシャツに描かれた猫の瞳に私が映っている"など、自分では思いつかないようなクリエイティブなアイデアを出してくれたことも。ビームスのチームは、私が脳みその中で考えていることをよく理解してくれていて、チーム全体が一丸となって楽しめていることに感謝している。
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WWD:なぜ、1号店を中野ブロードウェイに出店した?
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中川:私は、中野で生まれ育ったし、今も住んでいる大好きな街だから。中野にお店を出すのは、長年の夢だったので、こんなにも早く叶って嬉しい!駅がリニューアルするなど、中野は今、変わりつつある。オタクのアミューズメントスポットとしてだけではなく、オシャレなサブカル好きのカップルのデートスポットにもなっている。それに、中野にビームスが出店するなんて、すごく斬新でしょ?
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WWD:内装にもこだわったと聞くが、具体的には?
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中川:テーマは、私の部屋。店内はピンク一色で中野ブロードウェイっぽくないけど、アニソン(アニメソング)だらけの私のiTunesを店内で流していたり、カオスな私物が置いてあったりと"中野っぽさ"もある店になっている。母親が毎日のように接客していたり、私自身も時間があると突然店に現れたりするので、そんな意味でも私の部屋のよう。
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WWD:今回発表した新作の中でしょこたんのお気に入りは?
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中川:猫モチーフのニットワンピ!モチーフになっているのは、実は、ショコラという私が飼っている10匹の猫のうちの1匹。ツイッターで見つけた猫を北海道の保健所に保護しに行ったときに、この子も処分されてしまうと聞いて連れて帰ってきた。その瞬間に行かないと出会えなかったし、インターネットがなかったら見つからなかった。本当に運の強いミラクルキャットだと思う。もしかしたら、そのミラクルパワーで運気が上がるかも(笑)。着心地も良くて、ヒゲの部分が刺繍になっていたりとディテールにもこだわっている。
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WWD:今後の展望は?
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中川:これからも「マミタス」は"マミタスらしさ"を貫いて、このブランドでしかできないことをやる。そして、大好きな中野ブロードウェイを盛り上げていきたい。でも、もし2号店を出すなら香港かな。あとは、猫と戯れられる「マミタスカフェ」とか猫を放し飼いできる「マミタス牧場」!でも、これは中川家だけでいつか勝手にやろうかと(笑)。
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WWD:最後に一言!
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中川:「マミタス」はゾゾタウンにも出店しているのでオンラインでも買えるけど、ぜひ中野ブロードウェイのお店に足を運んでもらって、私の脳みその中にトリップしてほしい。