メンズファッションの見本市のピッティ・イマージネ・ウオモが6月18日、フィレンツェで開幕した。今季のゲストデザイナーは「カラー」。前回の「ホワイトマウンテニアリング」に続き、日本人デザイナーがショーを発表した。「新たな『カラー』の一面を見せたかった」と阿部潤一デザイナーが語るように、今季は初めてモチーフアイテムに挑戦。得意のアンコンでリラックスしたスタイルに、見ているだけでハッピーになるハワイアンテイストの花柄をバリエーション豊かに提案した。アロハシャツのような花柄は、わかりやすくショーツに総柄でのせたり、ピークドラペルの黒ジャケットの裾部分に切り替えしたり。葉と花柄をカモフラージュのようにのせたプリントを施したオーガンジーを重ねたスーツは、色なじみ良くシックな印象にまとめた。風にふわりと揺れる軽量のナイロン素材をチェスターコートやショーツに使用し、ライトで心地よいコレクションに仕上げている。
「初めてフィレンツェを訪れた時の楽しさやハッピーな気持ちを伝えたかった」と阿部デザイナー。会場は、18世紀に建てられ競技場として利用されたスフェリステリオ。緑豊かな歴史的建造物の野外会場にプロジェクターを4台設置し、モデルの動きを投影。躍動感あるショーとなった。
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