マーク・ジェイコブスは、写真集やアート本、絵本などを集積した本屋「ブックマーク(BOOKMARC)」を10月11日に原宿・キャットストリートにオープンした。同店は、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ロサンゼルスに次ぐ5店舗目で、アジアでは初出店だ。
来日したベルトラン・スタラ・ブーディヨン=マークジェイコブスインターナショナル会長兼CEOはオープンの経緯について「マーク・ジェイコブスのクリエイティビティを具現化できるのは、ファッションだけではない。彼の頭の中にある世界観を『ブックマーク』で覗くことができるし、本を読んで感動してもらうことで、さらにブランドを理解することができる。また、デザイナーはファッションだけではなく、絵画などのアート、映画、本、アーティストなど、さまざまなものから影響を受けている。日本はアジアの中でも一番長くブランドを理解してくれている国。だからこそ、そのマークの感性をわかってくれている日本をアジアで最初に選んだ。誰も考えたことのないストアコンセプトであり、ブランドのアイデンティティにふさわしい業態だ」と話す。店内は、マークのお気に入りの写真集や書籍のほかに、ノートやペン、キーホルダーなど、ブランドオリジナルのステーショナリー雑貨やiPhone、iPadケースなどが揃う。地下は「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」のメンズフロアとなっており、ウエアのほかに時計、財布などのアクセサリーも揃える。「我々のブランドはコミュニティマインドを持っており、今の時代に合った価値観を共有しているのが強み」とブーディヨン会長兼CEO。
マーク・ジェイコブスが「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアーティスティック・ディレクターを退任、自身のブランドの株式公開(IPO)に向けてさらにブランドに専念することを発表し、今後の動向が注目されている。現在、マークジェイコブス インターナショナルの売り上げは、10億ドル(約980億円)を超えており、LVMH モエヘネシー・ルイヴィトンが同社の株式96%を保有している。さらに「マークジェイコブス」の登録商標についてはLVMHと、マーク・ジェイコブス、長年のビジネスパートナーであるロバート・ダフィ=マーク ジェイコブス インターナショナル社長の3者が均等に権利を保有している。
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