ファッション

山縣良和、坂部三樹郎プロデュースによる「絶命展」が、国立新美術館に進出

 10月に渋谷のパルコミュージアムで開催された展覧会「絶命展(ファッションの秘境)」の特別企画として3日夜、国立新美術館を会場にファッションショーが行なわれた。同美術館の1階エントランスホールを舞台に、20組以上の若手クリエイターが参加。同展をプロデュースしたデザイナーの山縣良和、坂部三樹郎を中心に「ヌスミグイ(NUSUMIGUI)」「タカシ ニシヤマ(TAKASHI NISHIYAMA)」「ティート(TIIT)」など、多くのクリエイターが実験的な作品を披露した。

 

 今回は「絶命展」の特別企画"新美編"として発表。これまでに制作した約20点の作品を発表した「タカシ ニシヤマ」の西山高士デザイナーは、「急に参加が決まったものの、多くの観客に見てもらうことができた。同美術館でショーが行われたのは意義のあること」と語った。普段は、ショー会場として使うことができない国立新美術館だが、今回は観光庁が推進する日本の文化施設をイベントなどに活用する"ユニークベニュー"のテストケースとして実現した。

 

 また、ショー開催前には、クールジャパン機構の太田伸之・社長をゲストに迎え、山縣良和と坂部三樹郎の3人によるトークセッションを行った。太田社長は「日本人がパリ・コレクションに参加しても、儲けることはできない。なにも、欧米市場に横たわる旧来型のファッションビジネスに迎合することはない。若いデザイナーはアジアを見据えてほしいし、センスと工夫があれば必ずビジネスにつながる」と語った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。