「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は1月31日に公開される映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート(THE WOLF OF WALL STREET)』でマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオをコラボレーションし、衣装を手掛けた。この映画は、1980年代〜90年代のニューヨークを舞台に、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描いたもの。ベルフォードが、26歳で証券会社を設立し、年収49億円を稼ぎ成功を収めるが、常識を超えた金遣いで世間を騒がせた後、破滅の道をたどるまでを描いている。
この映画製作で、ジョルジオ・アルマーニは実力派衣装デザイナーのサンディ・パウエルとタッグを組んだ。パウエルは、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」、「アビエイター」、「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー衣装デザイン賞に輝くなど、映画衣装のトップデザイナー。ウォールストリートの「タイクーン」ベルフォートを演じるのはレオナルド・ディカプリオ。見どころは、1993年頃の「ジョルジオ アルマーニ」に身をつつんだディカプリオの"キレまくり"の演技。初のアカデミー賞最有力候補との呼び声が高まっているという。
ジョルジオ・アルマーニは、「映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』が描く90年代前半はパワードレッシングの時代。この映画の中でも衣装は予想を超えるスケールで圧倒的パワーを放っている。私がデザインしたデコンストラクテッドスーツが成功の証しとされた、この時代のことをよく覚えている。ジョーダン・ベルフォートの一筋縄ではいかない性格にふさわしいのは、彼と同じくらいに比類のない大胆さと自意識をもつファッションだった。敬愛するサンディ・パウエル、長年の友人であるマーティン・スコセッシやレオナルド・ディカプリオと一緒に仕事ができたことは私の誇りだ。1 人の映画ファンとして、マーティンやレオのような映画界の天才とともに過ごした時間は、まさにかけがえのない一時でした。」とコメント。
一方、マーティン・スコセッシ監督は、「ジョルジオ・アルマーニは男性ファッションのデザインに革命を起こした。彼は新しいエレガンスの考え方を私たちに提案してくれたデザイナー。それは昔も今も、時代と完璧に調和している。ジョルジオと私は長年にわたり数多くの仕事を行ってきましたが、今回再びその機会を持てたことを、そして、時をさかのぼり1990 年代初めのスタイルを嘘いつわりなく再現するストーリーを一緒に語ることができたことを嬉しく思っている。」とコメント。
サンディ・パウエルは、「90 年代のアルマーニのスタイルは、当時のメンズファッションに最も大きな影響を与えた。私はアルマーニや彼のチームとの共同作業を通じて、そのアイコニックなルックをよみがえらせるように努めた。特に私が感動したのは、彼のアーカイブを見ることができたことで、それにより当時のメンズファッションの神髄を余さず感じ取ることができたこと。」と語った。
■ウルフ・オブ・ウォールストリート
全米公開:2013年12月25日/日本公開:2014年1月31日
監督:マーティン・スコセッシ
製作:マーティン・スコセッシ 、レオナルド・ディカプリオ
原作:ジョーダン・ベルフォート著 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー、マーゴット・ロビー、ジャン・デュジャルダン、ロブ・ライナー、ジョン・ファヴロー、カイル・チャンドラー