イタリアのスーツケースブランド「クラッシュ バゲッジ(CRASH BAGGAGE)」は5月から、ロフトでの取り扱いをスタートさせる。その名の通り、クラッシュした(凹んだ)デザインを特徴とし、"取り扱い注意不要なスーツケース"として知られる。フランチェスコ・パヴィア=デザイナーは、「スーツケースはあちらこちらで投げられるため、せっかく新品を購入しても、すぐにダメージを受けてしまう。空港でも、ベルトコンベアでボロボロになったスーツケースを発見してショックを受けている人をよく見かける。そこで、すでにダメージを受けたスーツケースを提案しようと思ったんだ」と話す。
2011年にブランドをスタートして以降、フィレンツェで開かれる世界最大級のメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」や、パリで開催されるインテリア&デザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」、ミラノのウィメンズとメンズの見本市「ホワイト」などに参加してビジネスを広げてきた。現在は、パリのメルシーやグランマガザン、ミラノのルイーザ・ヴィア・ローマやアイテックなどヨーロッパを中心に卸している。日本ではビームスやロンハーマンなどで販売し、昨年は年間で計約1300個の売り上げを記録したという。また、夏にはEコマースをスタートする予定だ。パヴィア・デザイナーは、「意外と"オシャレなスーツケース"は少ないので、特にライバル視しているブランドもない。我々はファッションコンシャスな人に向けて、ダメージ加工を施したスーツケースを提案し続けたい。毎シーズン、シャイニーにしたりメタリックにしたり、マットに仕上げたりと表面加工に変化を持たせているのが特徴。もちろん長く使っていただきたいので、ホイールが交換可能だったり、軽く自在に操ることができるようにハンドルはアルミ製だったりと、機能性も高い。近々、クラッシュ加工を施したバックパックも発売しようと考えている」と語った。