ガールズブランド「トゥーパーセントトウキョウ(2% TOKYO)」を手掛けるアバンダンスは、20代後半〜30代をターゲットにした「クラウド ナイン トウキョウ(CLOUD 9 TOKYO)」を発表した。「プリント オン フォーカス」をブランドコンセプトに、得意とするオリジナルプリントを軸にアイテムを作る。コレクションブランドとアパレルブランドの中間にゾーニングし、エッジの利いたデザインで高品質のアイテムをリアルプライスで提供する。デビューシーズンの2014-15年秋冬テーマは、「ウーマン・イン・アート」。ストリートアートのグラフィティを落とし込んだ力強いアイテムが並ぶ。アンゴラモヘアとプリントシフォンを組み合わせコンビワンピースやファーを後ろ身頃に配したアンゴラモヘアのプルオーバーなど、デザインをひとひねり加えたラインアップだ。商品の中心価格は、コートが4万円、ジャケットとワンピースが2万8000円、シャツが1万7000円、スカートが1万8000円、パンツが2万2000円、ニットが1万9000円、カットソーが1万5000円、シューズが1万9000円。
「クラウド ナイン トウキョウ」の土井靖子デザイナーは、1981年生まれ。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業後、アパレル企業でデザインを学び、ブランディングの経験を積む。その後、「クルーン ア ソング」バイヤーを2年経験し、12年、アバンダンスに入社。「トゥーパーセントトウキョウ」のチーフデザイナーを経て、「クラウド ナイン トウキョウ」のデザイナーに就いた。「『ハイブランドの服は高くて手が届かない、ロープライスの服は質やデザインが物足りない』という30代女性の声が多い。海外ブランドのクオリティを持ちながら、東京らしいデザインをリアルプライスで提供したいと思った。オリジナルプリントなど、『クラウド ナイン トウキョウ』らしいデザインに期待してほしい」と意気込む。百貨店出店も視野に入れる。