アーバンリサーチは今日6月17日、池袋パルコ本館地下1階の入り口にバーチャルフィッティングマシン「ウェアラブル クロージング」を設置した。1年がかりで自社開発したもので、ECサイトと連動し、サイト上のあらゆる服を試着できる。齊藤悟・アーバンリサーチ販売促進課シニアマネージャーは、「オンライン上のショッピング体験を、リアルな場所に出しながら、新しい消費体験を提供したかった」という。初の設置場所になった池袋パルコは、この秋にピーダッシュパルコにニコニコ動画のカフェ兼スタジオであるニコニコ本社を導入するなど、アニメやネットなどの発信を強化しており、池袋パルコの服部静・課長は、「アニメやネットカルチャーの街である池袋で、リアルとネットを融合した、新しい消費体験を提供したかった」と語る。池袋パルコでの設置は6月30日まで。
「ウェアラブル クロージング」の開発費は2台で2000万円。齊藤シニアマネージャーは、「通常であれば1台4000万〜5000万円くらいかかるもの。これまでずっと自社でECを開発してきたから、低く抑えられた」という。アーバンリサーチは早くからEC強化に着手。現在では売上高360億円(2013年度)のうち、EC化率が2割を超えているという。年内に6台を導入し、実店舗を持たない台湾のショールームやトラフィックの多いエキナカに設置する予定。