アルページュが2015年春、新ブランド「マイストラーダ（MYSTRADA）」を立ち上げる。同社は、大学生やOLの20代を中心に向けた「アプワイザー・リッシェ（APUWEISER-RICHE）」や「ジャスグリッティー（JUSGLITTY）」「リランドチュール（RIRANDTURE）」を展開しているが、「マイストラーダ」は少し上の20代後半〜30代をメインターゲットに、ベーシックを軸にした大人カジュアルなスタイルを提案する。ブランド名は、英語の「My（私の）」とイタリア語の「strada（道）」を合わせた造語で、「自分らしさを見つけた女性が、思い描いた道をさらに突き進んでいく」という意味を込める。デザインチームは外部からは起用せず、ターゲット層に近い年齢の企画・生産担当を中心に社内で再編成し、「自分たちも着たい」と思える商品を提供する。
今回、関係者に発表した14-15年秋冬物は、イメージ発信のために作られたサンプル。フロッキー加工を施したチェックのペンシルスカートやニットを裏地に使ったファーのショートジャケット、ファー付きのネオプリンフーディ、ハーフパンツのサロペット、迷彩柄のシャギーニット、オケージョンにも使えるようなサテンのハイウエストフレアスカートやミニブラックドレスなどを並べた。足元は、ストラップ付きブーティやローヒールのマニッシュシューズから、ハイカットスニーカーやスリッポンまで豊富に揃える。参考価格は、ニットウエアが1万2000円、膝下フレアスカートが1万4000円、ロングカーディガンが1万5000円、ドレスが2万5000円、リアルファーコートが9万円。出店は、大都市の百貨店とファッションビルを中心に、最大10〜12店舗を目指す。加えて、自社ECサイト「アルページュストーリー」と他社サイトでの販売を視野に入れる。3年以内で30億円規模の売上高を計画する。
ディレクターに就くアルページュの野口麻衣子・常務は、「『リランドチュール』は、自分らしさを見つけるブランドで、『マイストラーダ』は、その自分らしさを見つけることができた女性に向けたブランドだ。いわゆる"姉"ブランドとして位置付け、自分のために選ぶ服を提案する。アラサー世代をターゲットのイメージにしているが、感度の高い30〜40代女性にも発信したい」と話す。
