ファッション

【インタビュー前編】アクセサリートレンドの台風の目シャーロット・オリンピアが語る

 英国発のシューズ&アクセサリーブランド「シャーロット オリンピア(CHARLOTTE OLYMPIA)」が好調だ。ウィットに富んだデザインと、メード・イン・イタリーのクオリティが魅力で、セレクトショップを中心に販路が広がっている。その理由は、ウエアラブルなベーシックウエアが売れ筋の核になる中で、「売り場の雰囲気がぐっとモードになるから」(有力セレクトショップバイヤー)。感度の高い人を中心に人気を集め、店頭でも動き始めている。先日、松屋銀座で開催したイベントのために初来日したシャーロット・オリンピアに話を聞いた。

 ウエーブがかったブロンドヘアに赤いリップ。グラマラスなドレスとハイヒールのシャーロットが登場した瞬間、空気が一変した。美しい顔立ちと華やかでエレガントな佇まいは、さながら女優のよう。一方で、フレンドリーで相手に構えさせない魅力がある。

 「幼い頃から、ファッションデザイナーになりたいと思っていたの。ウエアに合わせてシューズもデザインしていた学生の頃、はじめてシューズを一足作ったら、とても興奮してどれだけ自分がアクセサリー好きなのかがわかったわ」。やや低い声のハスキーボイスとゆったりとした口調が印象的だ。「私はラッキーだったわ。だって幼い頃から自分のなりたいものがわかっていたから」。

ルーツはイギリスとブラジル

 シャーロットの母親はブラジル人モデルのアンドレア・デラル。父親は不動産会社を経営する英国人のギイ・デラル。ちなみに妹はセレブリティのアリス・デラルだ。彼女自身はロンドンで育ち、アトリエもロンドンに構える。「英国人に囲まれていると、私は英国人とはちょっと違うな。やっぱりブラジル人の気質があると思うし、その逆もある。不思議よね」。英国的ユーモアとブラジル的カラフルなカラーパレットで描く、動物などの自然モチーフが彼女のクリエイションのベースにある。「自然からインスパイアされること、色やモチーフの選び方はブラジルのルーツを感じるわ。世界一好きな街はリオ(デジャネイロ)だもの」。そしてシャーロットのアイコンのひとつ、高いプラットフォームシューズについては「ブラジルの女性はとっても女性らしいし、ドレスアップが好きなの。そして彼女たちの間ではプラットフォームが人気なのよ」。

後編に続く。

【プロフィール】
■シャーロット・オリンピア(Charlotte Olympia)
ロンドンで不動産会社を経営するギイ・デラルとブラジル出身のモデル、アンドレア・デラルの娘として生まれる。コードウェイナーズ・カレッジでシューズデザインを学び、2007年に「シャーロット オリンピア」をスタート。10年、米靴専門誌「フットウエア ニュース」主催のヴィヴィアン・エンファンティーノ新人タレント賞を受賞。同年、ロンドン・メイフェアに旗艦店をオープン。13年ブルーベル・ジャパンをディストリビューターに、日本本格上陸。

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