三越日本橋本店は10月8日から14日まで、パリのセレクトショップ「メルシー(MERCI)」の期間限定ショップ「メルシールバン(MERCI RUBAN)」を本館1階中央ホールで開催している。「メルシー」は子ども服ブランド「ボンポワン」のオーナーだったコーエン夫妻が2009年パリのマレ地区に立ち上げたセレクトショップで、「ルバン」はフランス語で「リボン」を表す。
この限定ショップはフランスのサンテティアン地方の基幹産業であったリボンにフォーカスし、19世紀から20世紀のリボンの見本が貼りつけられた台帳や大型カタログ約2000シートを展示・販売している。これらの台帳やカタログは、これまでリボンのアーカイブとして使用され、市場には出回っていなかったが、「メルシー」が発掘・展開して人気に。日本での販売は初となる。販売価格は1500円から数万円。そのほか三越のアイコンであるライオン100周年コラボメダル、三越のショッピングバッグ柄のマスキングテープやトランクなど三越日本橋本店と「メルシー」のコラボレーションアイテムも取りそろえる。
限定ショップの開催について中陽次・三越日本橋本店長は「朝から大変賑わっており、ご年配の方やリボンについてかなり詳しい方も多く来店している。三越日本橋本店は『カルチャーリゾート百貨店』なので、みなさまにこうした"文化"に浸って楽しんでもらえればうれしい」とコメント。「メルシー」のジャン=リュック コロナ・ディストリア=ブランドディレクターは「伝統もあり、アールデコ様式の吹き抜けが気に入ったので三越日本橋本店を限定ショップの場所に選んだ。来場したお客さまの反応も良く、大変満足している。『メルシー』が大切にしているのは『出会い』。昔と今の架け橋となりたい」と語った。